タイヤの内部にはスチールワイヤー等の金属素材が使われています。これらの金属素材はゴムに覆われて空気にふれないようになっていますが
ゴム分子の格子の間を通過した酸素分子が金属と反応して錆びることも考えられます。窒素分子は金属と反応しないため錆は発生しません。
チューブレスタイヤの場合、ホイールはタイヤ内部の空気と接していますから、どうしても空気中に含まれている水分の影響を受けます。通常、タイヤに空気を入れる時、どうしても空気中の水分も一緒に入ってしまいます。ドライ窒素ガスは水分を取り除いた純粋なガスなので、充填する場合、水分による錆の発生を防ぐことができます。
窒素ガスは不活性ガスという部類に属し、酸素に比べると分子の動きが遅く、ゴム分子の格子の間を通過しにくい性質があります。タイヤ内部の空気は微量ですがゴム分子の隙間に入り込んだりくぐり抜けています。酸素は窒素に比べると活性で動き易い為、ゴムを通過しやすいと言われています。隙間に入り込んだり通過した気体分子が空気圧低下の原因の一つとなります。 タイヤ内部の空気を全部窒素にすると20%含まれていた酸素部分が通過しにくくなるので、空気圧の低下が少なくなるというわけです。
タイヤにドライ窒素を入れると…
1.燃費の低下防止
2.タイヤの寿命が延びる
3.安定したドライブフィール
4.ホイールの腐食防止